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生産現場レポート ―― 【まとめ・検品・プレス】編
●有限会社ファッションプレス増渕さんにおじゃましました
‘プレス’とは、洋服の最後の総仕上げ、いわばメイクアップをする工程です。
素早く、丁寧で美しい仕上がりに定評のあるファッションプレス増渕さんでは、
主に検品、まとめ、プレス加工、納品を行っています。
商品が届いてから、プレス加工をし、再び送り出すまでの流れを見せていただきました。
>作業の流れ   >ファッションプレス増渕・会社概要
――作業の流れ――
1)品物が到着
毎日、国内外の縫製工場から、縫いあがったばかりの品物が詰まった荷物が届きます。
2)数量の確認
ダンボールを開封し、色・サイズ・枚数など、添付の伝票どおりの品物が納められているかどうか確認します。
伝票に相違がある場合には、発注者に報告、問い合わせを行います。
3)まとめ
‘まとめ’とは、ボタンやホック・スナップなどの付属品や、糸ループ(裾やジャケットの脇についている紐状の輪っか)を縫い付けること。品物の細部の総仕上げにあたる作業で、‘まとめ’を行ってはじめて、一着の品物が完成します。
通常はまとめ専門の業者で行う作業ですが、縫製もできるファッションプレス増渕なら‘まとめ’もお手のもの。プレス作業のほか、プレス工程で発見した不具合(ボタンやネームが取れている、糸がほつれている・・・など)の直しも行っています。

プレス作業をメインとしながらも、縫製技術も確かな腕前。ファッションプレス増渕では、すべての仕上げ作業を、きめ細く丁寧に行っています。
4)検針
洋服は、人の肌に直接触れるもの。もし、縫製段階で使用した針が製品についたままだったとしたら、これは大変に危険なことです。

‘検針’は、製品に針がついていないかどうか、チェックを行う作業です。お客様に安心してファッションを楽しんでいただくため、慎重かつ入念なチェックを行っています。

検針には、コンベア式・卓上式・ハンド式の3種類の検針機を使用しています。検針を行う職人の鋭い眼差しと、粉状になった金属にも反応する鋭敏な検針機。万全のチェック体制でチェックを行っています。
5)検品
検針済の品物をハンガーにかけ、品物の各部位が指定どおりの寸法に仕上がっているかどうか、計測します。また、ボタンやネームなどの付属品が取れている場合には縫い付けを、汚れが付着している場合には汚れ落としを行います。納品前の検品を要望されるメーカー様に対しては、前日に抜きの出荷を行っています。
6)プレス
いよいよプレス作業に取り掛かります。‘プレス’とは、品物に蒸気や熱をあてることで、シワを伸ばしたりカタチを整えたりする作業。ダンボールに入れられてシワシワの状態だった洋服が、プレス作業を行うことによって、美しく生まれ変わります。プレスによって、洋服の魅力が最大限に引き出されるのです。

プレス作業を行うための設備には、いくつかの種類がありますが、品物のデザインや素材の特徴に最も適したものを、その都度選んでいるそうです。

どの設備を使って、どのようにプレスを行うか? これは、品物の仕上がりを左右する重要な問題。社長の長年の経験と知識なくしては、この判断を行うことはできません。
●設備――プレス
左の写真は、‘スチームボックス’と呼ばれる設備です。ハコ状の入れ物のなかに、洋服をハンガーにかけたまま吊るして入れます。最大10枚ほどかけることができます。

蓋を閉めスイッチを押すと、下から蒸気を噴出しながら、ハコ全体が振動。大きなシワ(粗ジワ)をとることができます。主に縮まない素材のブラウス・パンツなどに使用します。

そのほか、‘ジンタイ’と呼ばれる設備があります。ヒトガタのボディに洋服を着せて、プレス作業を行うものです。こちらは1枚づつの作業になるため、スチームボックスに比べて時間がかかりますが、より細かいシワをとることができるうえ、‘プレスあたり’(プレスをかけることで出来てしまう跡)をつけることがありません。主にジャケットに使用します。
●設備――アイロン
アイロン・アイロン台ともに、家庭用とは比較にならぬほど重厚なプロ仕様のものを使用しています。アイロン台は、足元についているペダルを踏むと蒸気を吸い込む仕組みになっています。アイロンと台を駆使して熱と蒸気を操る様子は、見とれるほどリズミカル。みるみる、洋服に命が吹き込まれていきます。
←生蒸気アイロン

ポリエステル・ナイロンなど、熱に弱く、縮みやすいものに適しています。ふんわり、やわらかな風合いに仕上げることができます。
←電気アイロン

生蒸気に比べ、熱が高温になります。綿やウールなどに適しています。ピシ! と直線的なイメージに仕上げることができます。
プレス作業が完了! 見違えるような美しさです。
7)パック
プレス作業を終えた品物に値札をつけ、パック機でビニールをかけます。1着1着、品物のサイズに合わせたビニールを使用します。
8)伝票をつけて仕分け
○○店にXXサイズを○着・・・といった具合に、指定された納品先ごとに品物を仕分けます。枚数・色・サイズなど各項目を確認し、
それぞれに伝票を添付します。
9)出荷
いよいよ品物を送り出します。自社トラックで大きなセンターに納める自社便と、外注の配送業者に委託してショップに直接納品するハンガー便があります。

‘指定の納品日時を必ず守ること。’
これは、ファッションプレス増渕さんのモットーであるそうです。
●ファッションプレス増渕 会社概要
会社名 有限会社 ファッションプレス増渕
代表者 増渕 清
住所 〒321-0923 栃木県宇都宮市下栗町2304-3
電話 028-657-5202
FAX 028-657-5203
e-mail fpm@h9.dion.ne.jp
●‘洗い加工’もおまかせください
まとめ・検品・プレス作業のほか、水洗いで自然な風合いを出す、‘洗い加工’も行っています。
単に洗うだけでなく、メーカーやブランドの雰囲気によって異なった仕上がりを実現します。
襟の立ち方、シワの入り方など、微妙な加減にも対応できます。
プレス専門のファッションプレス増渕ならではの洗い加工です。
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